ニコチン依存症とは
ニコチン依存症を最も簡単に説明すれば「タバコを止められない」病気です。ニコチン依存症は薬物依存という病気のひとつとして世界的に認識されていて、世界保健機関やアメリカの精神医学会の診断手引にニコチン依存症の診断基準が設けられています。ある大学の研究グループは、アルコール依存症とニコチン依存症は同じ遺伝子が原因である可能性が高いとまで発表しているほどです。つまり、日常的にタバコを吸っているほとんどの人が程度の差はあれニコチン依存症に陥っていると考えられており、タバコへの依存の程度に応じて、血液中のニコチン濃度が決まっています。ニコチン依存症という言葉を知っているという方は多いのですが、タバコをやめられないのは、ニコチン依存症という病気であるという意識は非常に低いのが現実です。実際に禁煙したいと考えている方も、禁煙は意志の強さが大切で、ニコチンパッチなどの禁煙補助薬によって禁煙時の禁断症状を緩和できる、あるいは、禁煙外来などの医療機関で禁煙治療ができるということを認知している人は非常に少ないようです。
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ニコチン依存症は禁煙外来で保険適用になります。
ニコチン依存症と診断されると、禁煙外来のある医療機関で約3ヶ月間の禁煙治療が保険適用となります。ニコチン依存症の診断にはスクリーニングテストやブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が用いられます。禁煙治療の内容は禁煙治療管理料、初再診料が含まれ、主にニコチンパッチを使用することになるでしょう。ニコチンパッチは腕などの皮膚に貼るだけで、禁煙の際のイライラを和らげる禁煙補助材です。海外では普通のスーパーなどでも市販薬として販売されているものなので、海外旅行経験の多い方のなかには利用したことのあるという方も多いようです。ニコチン依存症と診断されなかった場合でも、希望すれば禁煙アドバイスやニコチンパッチの処方してもらえますが、この場合は自由診療扱いとなり、費用は全額自己負担となります。また、保険適用の禁煙治療は禁煙外来のある医療機関でしか受けることができませんが、自由診療扱いの禁煙治療ならば内科等の一般外来でも受けることができます。
ニコチン依存症の治療
ニコチン依存症の治療にはニコチンパッチ等の禁煙補助材を使用するだけ禁煙が成功するとは言いがたい部分があります。何故なら、ニコチン依存症は禁煙の禁断症状が表れる身体的依存と、タバコが習慣化して生活の一部になってしまっている心理的依存の2つの要素が大きく関わっているからです。ニコチンパッチなどの物理的療法は禁煙の禁断症状には有効な方法ですが、喫煙することが根強い習慣になっている場合は、心理的なケアや禁煙指導が不可欠になってきます。そのため、ニコチンパッチ等の禁煙補助材は薬局や薬店でも購入できますが、禁煙指導やカウンセリングを受けられる禁煙外来のある医療機関で禁煙治療を始めることをオススメします。
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